東京都の博物館

東京都は日本で最もたくさんの博物館がある地域です。
東京都には博物館(展示施設)は美術館、動物園、水族館、ショールームを除いても585館あります。

他の県と比較した東京都の博物館の特色は
1.密度がきわめて高い。
前述したように非常に多くの館が狭い地域に集中してあります。人口も多いので当然なのでしょう。人口あたりの館の数で見ると低い方になってしまうのですが、大都市間の比較では高く、なに人が集中しれいるので密度という概念ではものすごいという印象があります。全国どこに作ってもいいのであれば来館者数が期待できる東京に作ろうということになるのでしょうか、結果東京周辺に集中することになっていると思います。
その代わりスペースが狭くなってしまうことは悩みでしょう。

2.扱うテーマの範囲が狭く専門化している
これだけ数があると全般的な浅く広いテーマを扱っていると国立級の博物館に負けてしまいますのでそれぞれの館が専門的な分野で深い展示をしています。これは見るほうにとってはたいへんおもしろく良い結果をもたらしてくれます。このように地方にいては味わえない良質の楽しみを得ない のはたいへんもったいないことだと思います。

3.訪問者数が多い
これも結果かもしれませんが、国立級の博物館であれば土日は入るのに行列なんてケースも多く見られます。いずれの館も平日でも常に人がいます。落ち着いて見るということもできないことも。
都市生活者特有の好奇心の高さ、イベント好きという気質がこれを支えていると思います。また土日は狭い家の中で遊ぶよりはどっか楽しい所に行ってしまおうという都市生活者の生活パターンもあると思います。
それにより展示の充実、企画展の開催、展示の解説ツアーなどもセットされやすいという見る側の楽しさも増しています。東京は博物館の理想的な姿を見ることができます。

4.来館者の外国人の比率が高い
外国人の来館者の方が日本人よりも多い館も多くあります。
博物館好きの西欧人をはじめ、アジアからの訪問者にとっては博物館は観光スポットとなっており好奇心を満足させています。ガイドブックにも数多くの博物館が書かれているのでしょう。

5,変化が激しい
変化が激しいのは博物館の常ですが、そのスピードがずば抜けて早い気がします。
来館者が少なければすぐにスペースの有効活用のために他の商業施設に代わってしまう。来館者が多く期待できればリニューアルも企画展もやりやすい といい循環に入ることができます。
このリストの記述もすぐに古くなってしまうでしょう。

6.無料の館の比率が高い
まあ全国的にも入館料はあまり負担にならない程度で収まっていますが、東京は更に無料というところが多く、家族で行っても全く負担になりません。子供といっしょに遊びに行くということもできます。

7.撮影禁止の館が多い
全国的にだいぶ少なくなってきたとはいえ、地方でも1/3ぐらいは撮影禁止の館があります。東京はその比率が1/2ぐらいになります。これだけ来館者が多いと写真を悪用しようとする人も出てしまう、マナーが問題になるという事情はわからないのではないのですが、じっくり見る人にとってみれば大変なデメリットで、なんとかしてほしいところです。

訪問は概して公共交通機関が楽
山手線の内側は自動車、バイクはおろか、自転車すら止められる場所が確保されていません。電車、徒歩で回らざるをえません。
山手線の外側であればバイクであればかろうじて駐車できる可能性が高いようです。自動車で回るのはかなりの郊外の博物館でないと無理。ちなみに地方であれば車数台の駐車スペースは確保されているのが普通です。
公共交通機関の密度は高い。かといって電車&徒歩で回ろうとすると博物館はけっこう不便な場所に多いので不慣れなバスの利用が必要でかなりの時間とエネルギーを要することとなるのです。

博物館リスト
まだまだ工事中で、仮公開です。

 千代田区の博物館
 中央区の博物館
 港区の博物館
 新宿区の博物館
 文京区の博物館
 台東区の博物館
 墨田区の博物館
 江東区の博物館
 品川区の博物館
 目黒区の博物館
 大田区の博物館
 世田谷区の博物館
 渋谷区の博物館
 中野区の博物館
 杉並区の博物館
 豊島区の博物館
 北区の博物館
 荒川区の博物館
 板橋区の博物館
 練馬区の博物館
 足立区の博物館
 葛飾区の博物館
 江戸川区の博物館
 八王子市の博物館
 立川市の博物館
 武蔵野市の博物館
 三鷹市の博物館
 青梅市の博物館
 府中市の博物館
 昭島市の博物館
 調布市の博物館
 町田市の博物館
 小金井市の博物館
 小平市の博物館
 日野市の博物館
 東村山市の博物館
 国分寺市の博物館
 国立市の博物館
 福生市の博物館
 狛江市の博物館
 東大和市の博物館
 清瀬市の博物館
 東久留米市の博物館
 武蔵村山市の博物館
 多摩市の博物館
 稲城市の博物館
 羽村市の博物館
 あきる野市の博物館
 西東京市の博物館
 瑞穂町の博物館
 日の出町の博物館
 檜原村の博物館
 奥多摩町の博物館
 東京都島嶼部の博物館

地図:(これもまだ工事中ですべてが記載されておりません。)
別ウィンドウで開く 東京都の博物館



赤が博物館
黄色は博物館ではないけど博物館的に楽しめる 展示を目的とした施設。史跡等
青は私が未訪問、未調査の博物館
グレーが閉館してしまっている博物館

東京都の博物館をすべてマッピングするとこんな風になってしまいます。
前述したように この量と密度に圧倒されてしまうことでしょう。
小さな館、これが博物館とつっこまれそうな館もありますが、それぞれがユニークで見ごたえのある館ばかりです。
これだけの数が存在しているのです。歩いて回れる範囲に3つも4つもあると思いますので「はしご」で見ることをお勧めします。
閉館したり、新しい館を見つけたりで日々変動してしまいますのですぐにデータは古くなってしまうのが悩みです。狙ってそこに行くのであれば検索して確認してからでかけてください。


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